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そこにいる意味

SBIホールディングスCEOの北尾さん。人によって意見は様々な方ですが、
ビジネスマンとしての結果へ貪欲な姿勢は、個人的に非常に尊敬する方です。

その方の言葉で最近よく反芻しているものがあります。
北尾氏が新卒入社をすることになる野村證券での最終面接で、面接官の副社長から
「入社後何がしたいか」という質問をされた際の以下の回答です。


「先輩諸氏からいろいろなお話を伺いましたが、

 実際に働いてみるまではどこで何をやりたいという希望はありません。
 ただ、どの部署で働いても世界経済の中の日本経済、日本経済の中の金融機関、
 金融機関の中の野村證券というように、常に三つの側面で考えていたい。
 そして、与えられた場所で粉骨砕身頑張ります。」


30歳を超えて、周囲の同年代を見ていて思うことの一つに
人の成長角度はその人の目的意識の強さに比例するということがあります。
この北尾さんの言葉などは、のんびりと学生生活を過ごして自然と出てくる次元のものではなく、
当時既に強烈な目的意識が青年北尾氏の中にあったのではないかと思います。

怖いものなしの学生時代には、カッコいい夢や目標を語る人も多いですが、
その語りが即時的な他者からの承認が目的の、いわゆる「意識高い系」だった人で
当時の大言壮語ほどに大成した人は私の周りにはいません。

逆に、自分の心で感じた目的意識から、不器用な言葉でも確固とした目標を語り続けた人は
当時の成績や評価がどうであれ、この年代になってくると一角の人物になっていたりして、
「思考は現実化する」という言葉は本当にその通りだなと思います。

私が今、上の言葉を反芻するのは、目的意識の再確認の必要性を感じているからです。

20代後半~30歳頭はまだ会社も未整備で、また社長職をいきなり引き継いだ軋みもあったため
目の前で起こり続ける事件に片っ端から対処し続ける必要があり、
良くも悪くも長期的なことを考える必要なく日々仕事が進んでいました。

そして、ようやく会社も安定飛行をするようになり、会社をグッと伸ばすための新しい活動を
考えようとしたのですが、その時全くイケてるアイデアが浮かんできませんでした。
営業マンとして、目の前のお客さんのために創意工夫していくことには慣れていても、
まだ見ぬお客さんを想定し、無から有を生み出すことはほぼ未経験だったのです。

一介のソルジャーとして向こうから迫ってくる必要性を打ち返すのではなく、
起業家として自ら主体的に何かを創り出すことの難しさ、苦しさに直面しました。
現仕組みを創り出した創業社長ではない自分にとって、それは想像以上のものでした。

その時に悩んだ末にでた打ち手が、市場やビジネスとしての旨味にフォーカスするのではなく、
まず現在の社会状況を理解し、社会に必要であるものや現在そこにある課題を考え、
その中でCamup Jobが役に立てる舞台を特定していくべきなのでは、というものでした。

Camup Jobも創業から6年が経ち、登録者数は30,000人を超え、
累計取引社数も何百社規模になりました。
ありがたいことに、どこの馬の骨ともわからないベンチャー企業の代表者として
若輩者の私が商工会や企業様主催の会合にセミナー講師として呼ばれることも増えました。

多くのカンボジア人及び現地でビジネスをする外国人の方々に認知され、社会の一部の役割を
担わせていただく中で、今一度、社会的な意義は何か、Camup Jobはどのような企業理念を持って
経済に対してプラスの貢献をしていくべきなのかを、まさに最初に出した北尾さんのような考えで
再度思考していくタイミングであると感じています。

先の引用句で言えば、我々は日本とカンボジアの経済に貢献していくことを目標にしているので、
「世界経済の中の日本・カンボジア経済、両国経済の中の人材事業、人材事業の中のCamup Job」が
役に立てる所は何なのかを、この年末に深く煎じ詰めて行ければと思います。

 

まぁと言っても、カンボジアでは年末年始の休みは1月1日しか無いんですけどね(笑)
それでは皆さま、良いお年を。