2025.04.08
こんにちは!本日も『2022年 ASEAN統計年鑑』を基に、昨今のカンボジア、また ASEAN諸国の労働・経済状況を読み解いてまいります。 前回はカンボジアの労働人口についてご紹介しましたが、今回はさらに焦点を絞り、 カンボジアの産業別労働人口・雇用者について見ていきましょう。
※『労働人口率』:15歳以上の人口の内、失業者も含め、健康で働ける人口の割合
下図では、2017〜2021年に更新された、各国における最新の職業別労働人口率が示されています。黄枠内がカンボジアの人工分布を指しており、畜農業や製造業などのワーカー層が全体の半数以上を占めており、次いでサービス・営業職が全体の2割と多いことがわかります。
また下の円グラフでは、2011・2012・2019年の各年におけるカンボジア国内の産業別雇用者数の割合を示しており、国内主要産業の移り変わりを見ることができます。
カンボジアでは、このように着実に農業から工業へのシフトを続けていますが、国内総生産(GDP)に占める割合から見ると、依然として農業はカンボジア経済の要であり地方部における労働人口の大部分を占めているといえるでしょう。:
コロナ禍とその後の回復
また2019年以降は、コロナパンデミックによりカンボジア経済も大きな打撃を受け2020年のGDPは2.8%減少しましたが、アフターコロナに入り、
このように、カンボジアは伝統的な農業国から工業国への転換期にありながら、バランスの取れた発展を目指しているようです。
さて、いかがでしたでしょうか。引き続き、本配信をお楽しみいただけますと幸いです。
ASEAN STATISTICAL YEARBOOK 2022
18回目の発行となる『ASEAN統計年鑑』は、人口、教育、保健、 経済成長、インフレ、雇用、財・サービス貿易、海外直接投資、 運輸、観光、農業、製造業など、ASEAN加盟10カ国の主要な 社会経済動向を詳細に示している。 本書は、2012年から2021年までのデータ・シリーズを掲載した ものであり、ASEAN共同体統計システム(ACSS)の下、ASEAN 事務局統計部(ASEANstats)とASEAN加盟国の国家統計局が 協力して、地域全体の統計データの調和と強化を図ったものである。
弊社では日本人複数名常駐体制で、過去10年間で培ってきた60,000人以上を超える
候補者情報を持つデータベースを駆使し、御社のカンボジア進出の成功を人材採用面から全力支援させて頂きます。