2025.07.01

さて、前回に続き『Cambodia Economic Update』2024年12月号からカンボジア経済動向に関する調査結果について解説してまいります。今回はカンボジアの主要産業の一つである「観光業」に焦点を当てて見ていきましょう。
さて、『Cambodia Economic Update』によると、カンボジアの観光産業は大きな転換点を迎えています。2024年1〜8月期の国際観光客数は430万人 (前年比23.4%増)を記録しコロナ前の水準に回復しましたが、その内実には重要な変化が見られます。
特に注目すべきは、観光客の出身国構成が大きく変化したことです。パンデミック以前(2019年)は最大のシェアを占めていた中国からの観光客が全体の約40%から12%まで減少し、誘致にあまり成功していない一方で、タイからの観光客が6%から31%へと急増し、最大グループとなりました。ベトナムからの観光客も10%から20%へと拡大しています。

また、シェムリアップの観光産業は大きな課題に直面しています。2024年1〜8月期のシェムリアップへの国際観光客数は40万人程度で全観光客数の10%に満たず、これは2019年同期の167万人と比較すると約70%の大幅な減少を見せており、特に一人当たりの支出も減少傾向にあります。
この状況を受け、観光産業における人材戦略の見直しが急務となっています。
・タイ語・ベトナム語などの第三言語対応の強化
・長期滞在者向けのハイクオリティサービス
・観光消費を促進するための接客スキル開発 etc.
上記のような人的スキル開発の課題は一時的なものではなく、市場構造の変化に対応した戦略的な改革が不可欠といえます。
また政府と民間セクターが一体となって、イベント誘致、マーケティング強化、税制優遇などを推し進めることも、観光業の更なる発展に寄与する重要な要因となるでしょう。
さて、本日のトピックはいかがでしたでしょうか。引き続き本配信をお楽しみくださいませ。
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