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2024.11.27
〜世界基準と比べてどうなの?徹底分析〜
こんにちは!さて、前回の「男女間の成績の差異」についてのカンボジア国内の比較とは打って変わり、今回は、かなりマクロな視点でカンボジアの教育現場を見ていきましょう。
プノンペンでは教育機関が続々と新設されており、カンボジア政府が教育に対しての投資額を年々増やしていることにお気づきの方も多いのではないでしょうか。
しかし、持続可能な開発目標・SDGsで掲げられている「質の高い教育をみんなに」という教育目標を達成するにはこの投資額ではまだまだ不十分と考えられています。
カンボジアをはじめとする発展途上国が、この教育SDGsを2030年までに達成するには、GDPに対して教育への総投資額を6%まで引き上げることが必要となります。
上の表は、カンボジアの教育に対する投資額(対GDP比)と人口の変遷を示しています。
教育への投資額と生徒の学力には、どのような関係性があるのでしょうか。PISA・PISA-D(2015年)のデータで比較すると…
上の図は、2015年のPISA・PISA-Dでの数学の平均点数と、6〜15歳の生徒一人当たりの教育への平均投資額を、国別に示した散布図になります。右に向かうほど教育にお金をかけており、上に向かうほど平均点が高い国が示されています。
→成績が100点以上も高い!教育への投資財源が潤沢な国ほど成績が伸びていることがわかる。
→成績が伸び悩み…
つまり世界的に見ると、カンボジアでは教育に対して使える財源が制限されており、より良い学習支援や学習機会を提供し、学力の向上を促進するためには、教育へのさらなる財源確保が重要であることを示唆しています。次回はさらに深掘りして、男女間の就学率の差異についてご紹介してまいります。
引き続きお楽しみいただけますと幸いです。
PISA-Dとは:
PISAとは “Program for International Student Assessment” の略称で、 1997年にOECDによって開始され、各国の15歳の対象生徒の読解力、数学、理科といった 学問の習熟度及び学校で学んだことを実生活に応用する能力を評価するものです。国や地域を超えた生徒の知識とスキルの習得の傾向を把握することができるため、 国際的なベンチマークとして役立てられています。
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