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カンボジア情報 Cambodia Information

2024.12.03

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カンボジアの教育現状8 – 生活満足度と学習意欲の関係性 –

こんにちは。前回の教育に対する人的資源の投資状況はいかがでしたか?以前、生活満足度に通づる大きな要因である健康状況に着目してみた結果、生活満足度の度合いや捉え方は、男女間で異なる可能性があることがわかりました。それでは今回は、カンボジアの学生の生活満足度の傾向と、それが学習意識へどう結びついているのか、詳しく見ていきましょう。

男女別の学習意欲の傾向 📊

興味深いことに、健康状態では女子の方が低い傾向にあったものの、学習意欲については逆の結果が見られました。女子生徒の方が、学校での活動や学びに対してより積極的な姿勢を示しているのです。

下の表は、学校の活動に対する意欲を図るためのアンケート結果をグラフにしたものです。

カンボジアの教育に対する総合的な見方 🎓

このグラフの通り、女子は男子よりも学校の活動や学校で学ぶことを重視しているように見られ、男子に比べて女子の方が学習意欲が高いことを示唆しています。しかし、これは決して男子の学習意欲が低いということを意味しているわけではありません。むしろ、カンボジアの教育に関する興味深い事実が浮かび上がってきました。

カンボジアでは96%以上の学生が

  • より良い意思決定のため
  • 良い仕事に就くため
  • 良い成績をとり、大学進学のため などで

学校教育の重要性を認識しており性別問わず、学校教育に対する肯定的な見解を持っています。

都市部vs農村部:意外な発見 🌆🌾

さらに注目すべき点として、都市部と農村部での比較があります:

  • 生活満足度に大きな差は見られない
  • 一般的に農村部の生徒は、教育へのアクセスや生活水準の点で不利と考えられているが、生活満足度や学習意欲は都市部生徒と同様に高い

就職活動や大学進学などによる熾烈な競争が行われている都市部の学生に比べ、農村部では学習に対するプレッシャーや競争心が少なく、比較的楽観的な人生観を持っていることが一因であると見受けられます。

結論として 💡

これらの調査結果から、生活満足度や居住地域は、必ずしも学習意欲を左右する決定的な要因とはならないことが分かってきました。学生の将来の選択肢を広げるためには、身体的・心理的な健康状態や学習意欲が重要である一方で、これらの要因はあくまで前提条件に過ぎないことを示唆しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回は「カンボジアにおける繁栄と教育基盤の強化に向けて」です。お楽しみに!

PISAとは “Program for International Student Assessment” の略称で、 1997年にOECDによって開始され、各国の15歳の対象生徒の読解力、数学、理科といった 学問の習熟度及び学校で学んだことを実生活に応用する能力を評価するものです。国や地域を超えた生徒の知識とスキルの習得の傾向を把握することができるため、 国際的なベンチマークとして役立てられています。

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