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英語力とキャリア

先のエントリでカンボジアは英語を学ぶにはうってつけの環境であると記載しましたが、それでは、英語力というものはこれからどのようにキャリアに影響を持ってくるのでしょうか。

 

個人的には、英語はこれからの社会人にとっては必須教養に近くなってくるかと想定しており、英語ができるだけで特別に給料が上がるというものではないと思います。(何かしらの特殊能力があってそれにプラスαで英語ができる場合はこの限りではありません。)

 

そのため、英語ができないと門前払いになるポジションは確実に増えると思います。
これまでは日本国内の経済規模が非常に大きく、世界の中でも中心的な存在であったため、海外とのディールは一部の人に任せ、それよりも日本国内でのディールを遂行する力が求められました。しかしながら、近年日本市場は伸び悩み、一方中国、インド、ASEAN諸国の経済規模が大きく成長してきているため、そこの市場を取りに行く必要性に多くの日系企業は直面しています。(余談ですが、先のトランプ大統領のアジア訪問で中国は27兆円の軍需物資購入をし、日本は全て合わせても3兆円に届かない金額だったという記事を読みました。そのセクターへの国ごとの注力具合もあるものの、現在の経済力の一端が垣間見えるシーンではあると思います。)

 

海外赴任者が英語ができないと、日々の行動に常に通訳が必要となり、また、社内にも日本語ができるスタッフを配置する必要があります。しかし、これだけ中国の存在感が増し、グローバル取引では英語が使われる現在において国の優秀層のどれだけが日本語学習をするでしょうか。数は少なく、かつ少数の優秀人材は取り合いとなります。結果として、人件費の膨張や、スタッフレベルの低下、また、スタッフ離職時のリプレイスリスクが大きくなります。

ASEANでは英語人材は比較的多いため、英語ができるだけで上記リスクは大きく下げることができます。それ以外の地域で事業をする際も、英語ができる人材は確実に日本語ができる人材の何十倍もいるので、同様のメリットは享受できると思います。

 

また、ASEANで勤務していると多く感じますが、こちらでは英語の商談機会にあふれています。弊社にはシンガポール、マレーシア、ドバイ、オーストラリア、フランス等 様々な国から問い合わせをいただきますが、基本的に全て英語です。それぞれの現地語はあるものの、多国籍の企業が取引をすることが当然の場では、やはり英語が用いられるケースが多いです。

 

上記から総括すると、英語ができることそれ自体は人材としての価値(=給与)を大きく上げることにはなりません。ただし、それができることにより大きな可能性に触れることができ、同様にコストメリットも受けることができるようになります。今後のグローバルビジネスの場では、必須の能力となってくるかと思っています。