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ドラは出世の妨げ

尊敬する経営者は誰か、と言われたらサイバーエージェント社の藤田社長を挙げる
アラサー経営者は多いと思います。
2018年11月現在ジャストサーティーの私もご多分に漏れず憧れており、
藤田社長の書籍はいくつも読み、ブログも読み、社員の採用・教育のやり方も少し真似しています。

その藤田社長の書籍「仕事が麻雀で麻雀が仕事」という本を最近読みまして、
非常に示唆に富む部分がありました。



 

それは「ドラは出世の妨げ」という章です。
どうやらこの言葉自体は麻雀界では昔からある有名な格言のようですね。

元の言葉は点数が上がることを期待してドラを無理にため込んで役作りに失敗するという意味ですが、
藤田さんの書いていた内容を要約すると、職歴、学歴、資格、語学力などは自分の仕事に絡めば点が高くなる
麻雀で言う
ドラのようなものであって、ドラを大事にしすぎることで逆にキャリア形成に失敗する人が多い、
というものでした。

キャリア構築・転職のサポートをしている身としては非常に納得感がある言葉です。

実際、この会社のこのポジションである程度働けば相当市場価値が上がるだろう、というオファーがあっても
その業種が自分の経験してきた内容に少し合わなかったり、前職が管理職だったので平社員のオファーは受けたくない、
という理由から辞退される方は国籍を問わず結構いらっしゃいます。

過去の成功体験、特に習得したスキルや学歴、職歴は正しく使えば自分を次のレベルへと連れて行ってくれるはずが、
逆にそれに縛られて身動きが取れなくなっている人は非常に多いと感じます。

個人的な話ですが、20代はひねくれた逆張り思考で、結果いくつかドラを切ってきました。
新卒時に高給の某センサー会社や外資系消費財企業の内定を持っていたものの、全て辞退してベンチャーへ行き
日本からカンボジアへ来る際は、給与が激しく下がる諸経費込み給料$800という某企業に入り、
挙げ句その会社の倒産等、トラブル多めで決して綺麗ではないキャリアを経て、現在に至ります。

各決定の当時は自分の判断の逆走具合に都度頭を抱えましたが、
28歳と半年までに経営者になる、という目標は偶然にもドンピシャのタイミングで達することができました。
このまま、喰いタンくらいの役かもしれませんがなんとかアガりまで辿り着きたいです。笑

ドラが完全に噛み合うキャリアを歩める人ばかりではなく、むしろその方が少数派です。
しかし、王道を外れたと思われた所から傑物が出ることも世の中では案外よくあることですし、
王道を歩めたものの、厳しすぎる競争に心が折れてしまい才能を活かせず終わる人もいます。

正解は無いのですが、決断に迷った時はドラを切るのも一つの手、という考えは持っておくと良いかもしれません。