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「仕事ができる」ということ

「あの人は仕事ができる」と言われるエース格のような人は、どこの会社にも一人はいると思います。
弊社でもこの仕事はこの人に任せておけば大丈夫だろう、という人は各分野に何人かいます。

この「仕事ができる」という要素は何なのかを考える機会がありました。
そもそもCamUP Jobの仕事において「仕事ができる」人を見抜くことは非常に大事なので、
この辺りの定義を社内で共有しておくことは大事でもあります。

いくつか要素が浮かんだのですが、20代前半の頃はガムシャラに量をこなして、今では時代錯誤なくらいに
昼夜を問わず働いて成果を出す人間が評価される風潮もありました。(私は1社目がベンチャーでしたので、特に)
ただ30歳を迎えて、単純なハードワーカーはあまり仕事ができる人とは思えなくなってきています。
確かにハードワークは成果を出すための必須要件ですが、管理職になると体調管理やメンタル管理も大事ですし、
何より働いてばかりいると勉強や反省の時間が確保できず、業務に進歩が無いケースが多いのです。

改めて考え直した結果、今の自分にとって「仕事ができる」ことの最重要要素は、
「相手のことを考える」ことかと思いました。

例えば営業であれば、仕事のできない営業マンほど自社商品や会社の強みばかり話しますが、
一方仕事のできる営業マンは自社の話などそっちのけで挨拶から軽い雑談に自然に入り、
またそこから良いタイミングで仕事の話に入っていきます。
商談時も、できる営業マンは自社商品の話はそこそこに相手の課題やその背景をひたすら知ろうとします。

個人的な感覚では、サービス、プロダクトの表層のスペックは簡単にコモディティ化してしまう今、
商品力の差をたった1時間足らずの会議室での商談で明確に理解してもらうことは非常に難しいです。
そのためできる営業マンは、商材の違いを最初から理解してもらうことに力点を置かず、
自身の提案力や信頼をベースに、その上で自社商品を使って問題解決して信用を得ていく人が多い気がします。

営業を例に話をしましたが、これは全ての仕事に置いて共通する事象だと思います。
マネジメントも、頭ごなしに自社の方針や戦略を命令していく時代は終わりました。人の流動性が高く、
高い生産性も求められる現代では、各社員のモチベーション管理や適切な人員配置は非常に重要です。
そのためには、個々人の考え方や素質を理解した上でうまくコントロールしていく必要があります。

スポーツ選手も、どの競技もトップまで行く選手はフィジカルが強かったり圧倒的な才能があるだけではなく、
周辺環境や相手の能力、調子を理解してから更に一段階上の対応をするクレバーさを持った選手がほとんどです。
野球のイチロー選手はメジャーの環境や投手の傾向を理解した上で自身のプレースタイルや打撃フォームを
常に変化させていくことであれだけの金字塔を打ち立てていますし、
テニスの錦織圭選手は序盤劣勢に立っていても、相手の傾向や調子を分析し、2セット目以降でプレーを調整し
逆転していく試合が非常に多いです。2メートル近い身長の選手が多くフィジカルで圧倒的不利な中でも
プレーの幅の広さとクレバーさで世界トップレベルを維持しています。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫子の有名な言葉がありますが、
この言葉で「彼を知」ることが「己を知」ることよりも先に来ていることの意味は大きいと思います。
最近はスキルアップと称して己の能力を上げることに一生懸命な人が多く、それは良い事であるとは思うものの
優先度としてはやはり、相手の事を知ろうとするマインドセットを持つことが先なのではないかと思います。

自分も調子が良くない時、疲れが溜まっている時はスタッフの意見を流し聞きしている時があります。
自戒をしつつ、仕事ができる人を目指していきたいですね。