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結果論

とうとうワールドカップが幕を閉じました。
日本代表の大躍進はここカンボジアでも話題となっており、スポーツバーは連日満員、
試合翌日はその話だけでお客さんとの商談の半分を消化してしまうほどの熱さでした。

さて、ワールドカップはもちろん、個人的には同時期に行われていたテニスのウィンブルドンにも注目していました。
こちらも話題には事欠かず、錦織圭の日本人選手として松岡修造氏以来23年ぶりとなるベスト8進出、
芝の絶対王者ロジャー・フェデラーの準々決勝敗退、準決勝での6時間を超えるデスマッチ、
そして激戦を制したノバク・ジョコビッチの復活優勝と、日々ドラマが生まれていました。

テニスは観戦はもちろんのこと、選手個々のメンタリティも本当に成熟した人が多く学ぶ所が多いので
試合後のインタビューもよく見ています。
そこで印象に残ったのが、ジョコビッチに惜しくも準決勝で敗退した現世界No. 1 のラファエル・ナダルのものでした。



 

取材記者がゲームの勝敗を左右したあるポイントについて
「あそこで早急にネットに出ず、もう少し我慢をしたプレーをしていれば流れが変わったのではないだろうか」
という問をしました。

それに対してナダルはこのように答えました。(意訳ですが)
「もちろん、
あのポイントを取れていれば流れは変わって、勝者としてこの会見に臨めていたかもしれない。
だが、あれが我慢の足りないプレーだったとは思わない。私はベストと考え
た選択をし、彼がそれを上回っただけだ。
結果が逆ならば、ネットへ出たことについてあなたも
質問ではなく『勇敢な判断だった』と称賛をしていただろう。
結果が全てを変える。スポーツとはそういうものだ。あのプレーについて不満や後悔は一切ない。」


文字に起こすと結構普通なのですが、、、
ナダルも凄い良いプレーをしていて勝ってもおかしくない試合であったし、その試合直後に行われたインタビューで
それこそ「半端ない」悔しさの後だったことを思って、聞いている時鳥肌が立ってしまいました。

特に「結果が全てを変える」という言葉は個人的に凄く響いた言葉でした。
なんというか、自分含め多くの人が忘れている大切な概念じゃないだろうかと聞いた瞬間感じたのです。

最近の世の中を見ているとプロセスの些細なところをチクチク詰める報道や議論が横行していますし、
仕事をしていても細々したところで判断に困る所が多くて悩むことが多くあります。

例えば「会社の士気を上げるために飲み会を多くしました、社員のインセンティブも増額しました、
でも結果士気は上がったけど売上は上がりませんでした」だとその行為は経費の無駄遣い、能天気社長と罵られますが、
逆に売上が上がっていれば名采配、人心掌握術に長けた名経営者と褒められるでしょう。

結果が全てを変える。
それであれば、大切なのは目の前の選択でいかに最善を選ぶかではなく、選んだ選択肢からどう結果を出していくか。
正解は選択肢から選ぶものではなく、選んだ選択を正解にしていくことこそが正解と捉えるほうが
生産的でより主体的。
この考えは日々の選択、経営判断、個人のキャリア論等様々なケースにおいて当てはまると思います。

※もちろん上記は選択をするまでの分析やアプローチを軽んじるものではないことは大前提。
可能な限り考え抜いても決めきれない決断を下す必要がある場合の論なので、
そもそもの準備が足りない場合はまずそこからするべきとは思います。

そういえばこの間読んだ「プロフェッショナルマネージャー」にも同じようなことが書いてあったような。
なんだか思いがけず意識高めのことを書いてしまいました。
(会社のブログですので多少は意識高くしないと。普段はただの飲んだくれなので…。)

スポーツって本当に素晴らしいですね。
次の全米オープンも楽しみです。